私は、これまで多くの時間を非正規(派遣)として働いてきました。大学を卒業した時(2002年)は、就職氷河期で職に就(つ)くことができませんでした。悔しくてたまりませんでした。1年間の就職浪人中に国家資格を取得し、なんとか就職はできましたが、正規雇用ではなく派遣でした。
世間では、バブル崩壊後の景気低迷による就職氷河期の世代(1993~2004年頃)を「ロスト・ジェネレーション」と呼んでいます。企業業績の低迷の結果、新卒の新規雇用を控えることが続きました。
世間では、バブル崩壊後の景気低迷による就職氷河期の世代(1993~2004年頃)を「ロスト・ジェネレーション」と呼んでいます。企業業績の低迷の結果、新卒の新規雇用を控えることが続きました。
資本主義を維持する調整弁…非正規労働
しかし、この時代に爆発的に増えた業種があります。それが人材派遣業です。正規雇用の従業員よりも安価で労働力を確保でき、必要なくなればいつでも雇用契約を切ることができる人材派遣業が乱立したことで、正規雇用と派遣などの非正規雇用との間に大きな格差ができたのは間違いありません。政府は今頃になって、やっとこの「ロスト・ジェネレーション」世代に就職支援などの手を差し伸べようとしていますがまったく遅すぎます。
1990年前半の「ロスト・ジェネレーション」世代は、すでに50歳を超えています。そのような方々に今後いったいどのような支援をしていくというのでしょうか。
根源には、政府と大企業の政策がある
このようなことがおこった原因には、そもそもひたすら利潤を追求する資本主義の弊害があり、それをさらに極端にしているのが、いまの日本政府、大企業が推し進めてきた利潤第一の政策であると考えます。2度とこのような悲劇を起こさないために、今の日本政府・大企業の政策を大きく転換させる必要があります。一部の資本家とそれに関係する人たちだけに富が集中しているいまの資本主義は歪んでおり、人びとを幸せにはしません。そのことは、これ以上の経済発展が見込めないことにもつながります。
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